このサイトの主旨


  1998年、貴重なケルトの遺産が上野公園・東京都美術館にて「ケルト美術展」として公開され、長蛇の列ができるほど盛り上がりを見せました。わたしも見に行ったひとりです。とくに薄暗い部屋に安置された*『ストウのミサ典礼書』には深い感銘を覚えました。
  一時の勢いはなくなりましたが、「ケルト」はいまなお人々の関心を惹きつづけています。しかしながらアイルランドの「ケルト船乗り修道士」とその時代についてはいまだ邦訳文献も少なく、一般的にはあまり知られてはいません。このささやかなサイトは9世紀ごろのラテン語散文で書かれた写本『聖ブレンダンの航海』と、それをキーワードとして「ケルト船乗り修道士」とその時代がその後のヨーロッパ文化にあたえた影響などを概観し、ひろく紹介するために開設しました。
  『聖ブレンダンの航海』は中世西ヨーロッパで人気を博し、広く流布した航海譚として有名ですが、名のみ知られても物語そのものにたいする理解は(とくにわが国では)はなはだ低いと言わざるをえません。本サイトでは成立まで複雑な背景をもつこのきわめてユニークな航海物語の全体像をなるべく正しく伝えることに重点を置きました。

  当サイトは不定期に内容を改め、更新する予定です。

最近の更新内容 :

  • サイト全体のデザイン変更 (2006/1/1-4)
  • 記述の微修正および新しいリンク項目の追加 (2006/1/9 ; 1/29-20)
  • メール送信フォームの導入 (試験導入 : 2006/1/20 ; 正式運用 : 1/27)
  • コラム「少年時代のブレンダン」追加 (2006/3/21)
  • コラム「ケルトキリスト教は異端か」追加 (2006/7/23)
  • 「最新関連情報ページ」追加 (2006/8/8)
  • Amazon Associate プログラム参加による「参考文献」ページ更新 (2006/9/18)
  • コラム「大修道院刷新運動ケーリ・デと『航海』」追加 (2007/2/12)
  • コラム「現在の『ブレンダン号』」追加 (2007/5/16)
  • 「ブレンダンの航海( 'Ionramh Breanainn' )」プロジェクトにかんする情報など (2011/5/16 ~ )
  • 「別館:ヤナセ語訳『フィネガンズ・ウェイク』を読むためのかんたんな道しるべ[ β版 ] 」追加 (2012/11/12)
  • 2013年5月16日 英語版サイト構築完了、とりあえず拙サイト完成。
  • 「参考文献」についてはあたらしい本を読みしだい随時追加します

  文責はすべて管理人にあります。不適切な表現・あきらかな間違いなどありましたらトップページ下の「管理人宛てメール送信フォーム」からメールを送信してくださるようお願いします(万一、メール送信フォームが正常に動作しない場合は下の郵便受けアイコンをクリックしてください)。

著作権の取り扱いについて :

  本サイトでは参考文献ならびに引用箇所についてはその旨明記してあります。また使用しているアイコンなどの素材はフリー使用が認められたものを原則として使用し、一部の写真図版については版権者から了承を得て使用しています。サイト外リンクについては参照元記事を明記したうえで表記しています。
  リンクについては基本的にフリーですが、リンクを張られる場合は事前に連絡メールをいただければさいわいです。
本サイトの性格上、多岐に渡る参考文献を参照して本文を構成していますので、無断転載はかたくお断りします。

  Special thanks to Dr Breandán Ó Cíobháin, Co. Chiarraí, Éire. and David Daniels for advising and correcting errors in my drafts for English version.

Last update of this page : May 16th, 2013.

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